紺色日記

fiction.

マイノリティの日々 視界

2024.5.8 日常の中で刺さったとげとげが何となく抜けないで思い返される日。近代文学の授業でロマンティックラブイデオロギーを取り扱ったあと、わざわざ「まあ僕は社会学はあまり好きじゃないんですが。恋愛して、結婚して、それでもいいんじゃない?って思…

5月の日記②(2024.5.8-9)

2024.5.8 山口一郎さんのうつ病ドキュメンタリーを見た。私が精神科に通院していて、今思うと特に症状が重かった頃に、山口一郎さんの真夜中の散歩インスタライブをよく見ていた。私の趣味関心領域においては彼だけが深夜に起きている存在、かつ、インターネ…

5月の日記①(2024.5.4-7)

2024.5.4 焼肉屋で食べながら、最近の食生活について話す。弟は焼き鮭味噌汁白米か鶏むね肉の料理といった食事をしているらしい。焼肉を食べながら「最近旨いもの食べてなかった」としみじみ言っていたので、最近食べて一番美味しかったもの:お魚料理の写真…

知らないフェスに迷いこむ/パンとバラの中間

昨晩思いつきで連絡した弟との焼肉が今日に決まったので、お昼過ぎに都心へ向かう。電車の中で本読みの集中度が高まったため、時間調整のために井の頭公園に本を読みに行った。どこかしらには心地良く座れるだろうというスポット。 公園につくとテントが出て…

折坂悠太と大人になったわたくし

2024.4.25 折坂悠太ツアー「あいず」東京公演1日目に行ってきた。大学の時間割が決まるまでチケットを取れなくて、行けないかな〜と思ったりもしたのでチケットを取れたときは嬉しかった。 当日の昼間は暑すぎて、移動途中に新宿FISHでスパイスカレーを食べ…

日記と日記哲学と“花”など

2024.4.25 3時半就寝7時半起床。秋から住んでいるこの部屋で初めて過ごす春だが、朝になると日当たりが良すぎてベッドの真横の窓から朝日で起こされる。缶の日だったので空き缶と、元バイト先で貰ってどうしようかなとなっていた無印の福缶2024を収集所に出…

4月末の日記(feat. アル中女の肖像)

2024.4.22 久しぶりに日記を書こう〜となったので書く。 ほぼはじめましてをした人、会う前までは私的容貌がファビュラスセクシ〜な印象で上手く話せるかなとどきどきしていたのだけど、実際に会ったらつけていた香水の香りが私の弟がいつもつけている香りと…

ひとつ夜を越えた翌日

2024.3.5 昨晩は薬を飲んだ後、プラシーボか薬効かは不明だが意識が溶けるように眠れて、久しぶりに早朝覚醒も悪夢もない睡眠を摂れた気がする。眠気はないはずだったのに眠気に誘われて思考が止まるのは心地良くて、でも薬の効果なのかなと思うとやっぱり少…

🏳️

2024.3.1 希死念慮って今まで自分のなかに認識できたことがなかったのだけど、最近「これかー」「来たな」と判るようになった気がしている。普通に考えたら良くないとされる傾向なのかもしれないけど、自分の感情の動きを認識する解像度が上がったようでちょ…

2月下旬の日記

2024.2.18 文字メインのsnsを見ることから離れている。特に旧twitterは、残念だけど自分にとって水が合わない場になりつつある。情報が氾濫していて疲れてしまうことが多い。 ◇ エッセイ『愛は時間がかかる』にて、パートナーのことを一日中考えてしまうとい…

嫉妬と独占欲、“自由”への欲求

自分が読みたい系統の百合漫画をリサーチするなかで、たみふる『付き合ってあげてもいいかな』という作品を知り、検索するとマンガ配信サービス(ちなみに、付き合ってあげてもいいかな 1 | たみふる | 無料漫画(マンガ)ならコミックシーモア)で4巻まで…

2月初旬〜中旬の日記

2024.2.6 ここ数日間どうしてもバターチキンカレーが食べたくなっていて、痺れが切れたため自作してみることに。料理への情熱はなく、食欲という方面での情熱しか持っていないので〈バターチキンカレー 簡単〉で検索し上位に出てきたレシピでつくる。 最近ド…

1月末〜細切れ日記

2024.1.23 怒りを覚えたけれど怒りの感情を抑えようとしていた出来事について話したとき、話した相手がわたしよりも先に怒ってくれて、それでわたしもその出来事についてきちんと怒ることができた。 怒りの感情を抑えすぎている(そしてその代わりに悲しみの…

映画『哀れなるものたち』

『哀れなるものたち』を観た。 帰宅後にパンフレットをぱらぱら捲るとバリバリにフェミニズム批評、セクシュアリティ批評がなされていて、そうだよなあと思う。フェミニズム、セクシュアリティ、資本主義社会への批判…そういった要素が多分に含まれた物語に…

1月中旬の日記

2024.1.11 もう年を越して11日も経ったんだ。全く実感がない。 親しい人間AにLINEを送る。今月はたまたま正月頃に連絡をとっていたが、普段は1,2ヶ月に1回くらいの頻度で、脈略のない話を送ったり送らなかったりしている。 ◯◯(駅名)に好きな喫茶店があり、…

"交わらない二つの世界"

書いていたら長くなってしまったので単品日記。 ◇ ふたつの世界くるりオルタナティブ¥255provided courtesy of iTunes くるりの「ふたつの世界」を最近またよく聴く。 アロマンティックの'くせに'恋愛の曲好きじゃん、と心ない人々からは言われそうだなあと…

1月初旬の日記

2024.1.6 一番好きな本は、と思い浮かべるのは何冊かあり、選ぶのが難しいのに、最後まで読んで後悔したくらい自分には合わなかった本はすぐに思い浮かぶ。 ◇ ついったーで、新宿二丁目行ってみたいなーみたいな呟きをしたら、いつもより幅広い人から反応が…

12月―最終週の日記

2023.12.26 わたし、脳内反省会が開催されづらくなってきたかも、、?!大きな変化 ◇ 青葉市子さんのインスタストーリーで、本屋B&BでLiveをするチケット販売を知る。青葉さんのストーリーは12時間前。URLをクリックすると当然完売だった。青葉さんは近年海…

12月半ばの日記

2023.12.17 早朝から美容室。アシスタントとして勤務している美容師さんに営業時間前にやってもらう&家から遠いので、超早朝に起床した。まだ日が昇ってない道を歩くと、明けの明星だけが輝いていた。朝でも、暗い道は少しこわかった。 ◇ 美容室につくと美容…

映画『Women Talking』

映画『Women Talking』(2022)を観た。 信仰深い人々が暮らす共同体で女性たちの身に起きた不可解な出来事から、共同体内の男性たちによる暴力・性暴力が明らかになる。女性たちは、男性が村から離れている間に話し合いを行い、「赦す」か、「闘う」か、「…

映画『逃げた女』

映画「逃げた女」(2021)を鑑賞。韓国で製作された作品。 主人公・ガミは、夫が出張で不在の間に、離れた場所で生活している三人の女友達を訪ねる。 ガミは、三人の女性たちの自宅やオフィスのバックヤードを順に訪れていく。本作品は、彼女たちの会話の様…

スタンディングに初めて参加した

2023.12.09 新宿アルタ前で行われたスタンディングデモ「Queers for PALESTINE」に参加した。 今日は午前中に用事があってやや都心部に移動していたので、もしタイミングが合えば(=間に合えば)参加したいと思っていた。 用事が終わり、駅ビルの100均で比較…

師走

2023.12.07 久しぶりに長く文字を打つ。年末は、自分の意思とは関係なしに過去のことを振り返ってしまう。 高校時代に同じ部活に入っていた人々から、「就職前」に全員で集まろうと案内が来た。たしかに仲が良かったし、愉しい思い出でもある。でも「普通」…

映画『パトリシア・ハイスミスに恋して』

夕方、映画「パトリシア・ハイスミスに恋して」を観に行った。 この映画が公開されることを知ったときの私は、レズビアンの作家の生涯を描いたドキュメンタリー作品、と理解しており、パトリシア・ハイスミスが『キャロル』の作者であることを知らなかった上…

10月―第4週の日記

2023.10.24 全然寝れないんだけど…?!となって、服薬(少し眠気を引き起こす副作用がある)を忘れていたことに気付いた。やっぱりまだ薬を飲まなきゃだめなのか、、と凹みつつも、朝散歩などで身体を動かした日はきちんと眠くなったし、がんばるかあと緩く…

横道誠『ひとつにならない 発達障害者がセックスについて語ること』

横道誠『ひとつにならない 発達障害者がセックスについて語ること』を読了。発達障害者と性についてオープンに語った内容からは、発達障害者が性暴力被害を受ける事例の多さも窺えて胸が痛む。様々な環境をサバイブした著者やインタビュイーのどこまでも率直…

宮田眞砂『夢の国から目覚めても』

(2023.10.23) クローゼット・レズビアンの有希と、ヘテロセクシュアルの由香。二人は「百合」の同人サークルで「百合」の物語を描く。 作品紹介文に「百合」と明記されている作品を読むのは生まれて初めてだった。この二人と、二人が描く「百合」の世界の…

10月―第3週の日記

2023.10.19 美容室。バイトのこととか考えたけど、やっぱり染めちゃおう(※結果セーフな髪色になった)という気持ちで訪れた。美容師さんは丁寧なカウンセリングをおこなってくれて、少なめの程よい世間話のペースが居心地良かった。イメージ通り仄かにパー…

10月―第2週の日記

2023.10.09 昼。昨晩つくった肉じゃがの残りを温めてご飯と一緒に食べながら、他の人のブログを読む。 私的で些細な日常や思考の形跡が記録されたものに触れるのが好きだ。Podcastを聴くことが好きなのも同じ理由だと思う。出版されたエッセイも時々読むけれ…

わたしと、闘うあなたに向けて。

どうして人生はこんなにも困難なのか。そのような言葉が頭に降ってきた。 二次加害を受けた日の夜にも賃労働のために履歴書を書いていて、素敵な音楽を聴きに行くことも、綺麗な植物を愛でることもできない。夜だから仕方がないという囁きも頭の中で反響しつ…