紺色日記

@ohsakacの未推敲の考えごとなど

5月の日記①(2024.5.4-7)

2024.5.4

焼肉屋で食べながら、最近の食生活について話す。弟は焼き鮭味噌汁白米か鶏むね肉の料理といった食事をしているらしい。焼肉を食べながら「最近旨いもの食べてなかった」としみじみ言っていたので、最近食べて一番美味しかったもの:お魚料理の写真を見せる。友人がつくってくれたのだと説明すると「!天才じゃん」「(自分は)料理は焼くしか思い浮かばない」と言っていたので、聞いてメモしてあったレシピ共有をした。レシピの又継承。スタバを全然飲まなくなったという話もした。二人共自炊モチベが上がったので、おのおの健やかな食事をしたいところ。

あと、全身写真をスマホでサッと撮るときの良い撮り方を練習させてもらった。弟の周りでは、コーデ記録のために友人たちと全身写真を撮り合うことが多いみたいだったから指南してもらう。私には好きな人々の姿をうつくしく撮りたいという欲求がある。写真は撮るのも撮られるのも良い。私は他者を撮った写真を見返すことはない。ではどうしてこんなに撮りたいという欲求が強いのか、と考えると、ひとつ思いついた。いつか人と人(私とあなた)が離れても、撮られた側に写真が残ればきっと、撮った側の気配は消えて、その人のうつくしい姿だけが当人の手元に残るから。私は今の自分が大切に思っている人の姿を、その人の手元にだけ残るように記録したいのだ。

 

2024.5.5

ドンキってごちゃっと音も物もたくさんなところが苦手で、稀に食品フロアに立ち入る利用者なのだけど、夕方くらいにドンキへ飲み物の買い出しに来ている若者たちが「ドドド、ドンキホーテ♪」とやや酔い気味に口ずさんでいるさまを目撃するのは好きである。そういえば自転車を漕ぎながら熱唱している若者を目撃するとニコニコするし、若者が誰に向けるでもなく陽気に歌う様子が好きなのかもしれない。私はできないけど、みんなもっと歌を口ずさんで。

最近は家にいるとき、ほとんど曲をかけっぱなしになった。最初は 3階だけど窓開けてるし音楽流して歌って大丈夫かな〜と心配だったが、迷惑がかからない限りは自分の家だし好きにすれば良いという結論に思い至った。「僕は透明人間さ♪」と歌いながら洗濯物を干す。家用bgmプレイリストを作り、夏の曲をたくさん入れる。夏の曲を心地良く聴けるのは初夏の間だけだ。「日傘くるくる ぼくはたいくつ」と真夏に聴いても、真夏は本気で日傘さしてるからうーむてなってしまいそうな気がする。暑さで楽しめなくなるから、今のうちにめいっぱい聴いておく。冷麺が食べたいです。

‎sk🐋の初夏部屋bgm① - Apple Music

 

 

 

2024.5.7

青葉市子の「機械仕掛乃宇宙」を聴く。これを聴いているときだけは現実の何もかもが遠ざかって、自分のことも他者のことも考えずに世界の外側にゆける、というのが今の自分で聴いた感想。「ああ愛しの君よ」からのフレーズがやはり好き。常日頃ロマンティックはあまり分からないけど、この曲のこの箇所を聴いたときにだけ、とても甘い気分にじゅわーっと浸される。そのあとシャッフルで流れてきた「いきのこり⚫︎ぼくら」も久しぶりに聴く。なんかもうこのまま消えても良いな、とネガティブではないトーンで思う。長生き願望も短命の願望も持っていなかったけれど、最近は、長生きはしたくないなと思うようになった。

数年前、私に折坂悠太と青葉市子を教えてくれたtwitterのお兄さんの存在をふと思い出した。自己開示が少なく謎に包まれていて、いつも何か彫刻や立体製作をしていて、植物が好きで、言葉選びが静かで丁寧な人だった。特に頻繁には交流してはいなかったが、毎年、私の誕生日にのみ美しい文章のdmをくれた。いつか四国で会えたら良かった。

夕食。少し前に友人が作ってくれたお魚料理がとっても美味しかったので、教えてもらった材料を揃えて、教えてもらった手順通りに作ってみた。帰路スーパーにてルッコラとセロリを初めて購入。完成したものを食べてみると、美味しいんだけど、私が作ったものはトマトに火を入れすぎてしまったのか、友人が作ってくれたときのトマトの爽やかな風味がなくて、改めて友人の料理の素晴らしさを感じるのであった。再挑戦したい。友人は魔法使いであることが分かった。

数日前に、長く共にいた人から突然通話がかかってきた。その人は年に一度くらい?よく分からない基準で通話をかけてくることがある。今その人と交わせる言葉はないので、一旦無視した。いつもの如く待てど暮らせど不在着信一件から更新されないトーク画面なので、こちらから問うと「6月◯日に東京へ行くからデートしませんか」と返ってきた。6月は人と会う予定を入れたいと思っているが、私はどうしても全く乗り気になれず、断った。その行動を通して私にとって彼はもう過去に過ぎ去ってしまったのだと気付き、そうやって人を通り過ぎようとする自分の身勝手さを憎んだ。何も話さないままで。