鑑賞記録

流れ星と邂逅(下津光史 Back to My Loots)

20240809(-0811) ーーー 何かを狂おしく想うことはありますか?"狂わされる”というのは、感情のみではなく既に定型化していた自分の生活を崩されて再構築させられることでもあるとわたしは感じている。それを他者によって創造された作品/存在にされるのはと…

理由が説明できない好き という存在

2024.5.28 長い間アートに縁遠い人間として生きていた。数年前から、私が溢した「そういえば美術館に殆ど行ったことがない」という発言に対して「それはあまり良くないな?」と返答した人に連れられてたくさんの美術館をまわるうちに、分からないまま作品の鑑賞…

折坂悠太と大人になったわたくし

2024.4.25 折坂悠太ツアー「あいず」東京公演1日目に行ってきた。大学の時間割が決まるまでチケットを取れなくて、行けないかな〜と思ったりもしたのでチケットを取れたときは嬉しかった。 当日の昼間は暑すぎて、移動途中に新宿FISHでスパイスカレーを食べ…

映画『哀れなるものたち』

『哀れなるものたち』を観た。 帰宅後にパンフレットをぱらぱら捲るとバリバリにフェミニズム批評、セクシュアリティ批評がなされていて、そうだよなあと思う。フェミニズム、セクシュアリティ、資本主義社会への批判…そういった要素が多分に含まれた物語に…

映画『Women Talking』

映画『Women Talking』(2022)を観た。 信仰深い人々が暮らす共同体で女性たちの身に起きた不可解な出来事から、共同体内の男性たちによる暴力・性暴力が明らかになる。女性たちは、男性が村から離れている間に話し合いを行い、「赦す」か、「闘う」か、「…

映画『逃げた女』

映画「逃げた女」(2021)を鑑賞。韓国で製作された作品。 主人公・ガミは、夫が出張で不在の間に、離れた場所で生活している三人の女友達を訪ねる。 ガミは、三人の女性たちの自宅やオフィスのバックヤードを順に訪れていく。本作品は、彼女たちの会話の様…

映画『パトリシア・ハイスミスに恋して』

夕方、映画「パトリシア・ハイスミスに恋して」を観に行った。 この映画が公開されることを知ったときの私は、レズビアンの作家の生涯を描いたドキュメンタリー作品、と理解しており、パトリシア・ハイスミスが『キャロル』の作者であることを知らなかった上…