紺色日記

@ohsakacの未推敲の考えごとなど

読書記録

横道誠『ひとつにならない 発達障害者がセックスについて語ること』

横道誠『ひとつにならない 発達障害者がセックスについて語ること』を読了。発達障害者と性についてオープンに語った内容からは、発達障害者が性暴力被害を受ける事例の多さも窺えて胸が痛む。様々な環境をサバイブした著者やインタビュイーのどこまでも率直…

宮田眞砂『夢の国から目覚めても』

(2023.10.23) クローゼット・レズビアンの有希と、ヘテロセクシュアルの由香。二人は「百合」の同人サークルで「百合」の物語を描く。 作品紹介文に「百合」と明記されている作品を読むのは生まれて初めてだった。この二人と、二人が描く「百合」の世界の…

村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』

(2023.10.2 - 10.4) 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』、というタイトルの美しさ。タイトルに内容が負けることなく、寧ろしっかりと呼応しているのが好き。また、単行本の栞の色が「灰」色だということも。 痛みは、彼の中に常に変わらずある…