紺色日記

fiction.

0617-0619

2024.6.17

1時前就寝8時起床。健康睡眠を摂取できてびっくり。昨日「今日はゆっくりねましょ」と言ってくれた友人の言葉による潜在意識のおかげかもしれない。

起床後そのままYouTube開いてインタビューlive動画を再生。私的・猛毒なアーティストがGODというバンドでも曲を出していたことを知り、バンド名が印象と一致しすぎていて「ご自覚がおありで…」と慄く。自分の魅力の種類を的確に自覚した上で魅力をぶん回している存在って、抗えない種類の惹かれと恐ろしさがある。そういう存在/人間はほぼいない。稀で、だからこそ。

暑いのでサンダルでばいと出勤。イヤホン音楽。前へ前へと風を切る。

‎襟を立てて - GODの曲 - Apple Music

ゆるゆるなばいとを終えて新宿経由でウィメンズプラザへ。ここ数ヶ月、新宿駅に1人で来るたびに「久しぶりに来た気がする、最近の私は何を……?」という感情になる。たぶん新宿駅より西側の路線沿いで楽しく生活しているということなのだろう。

ウィメンズプラザの図書室はフェミニズム本で溢れていて、涼しい閲覧席では電源利用もできる。20-30歳上くらいと思われる女性たちが専門書とPCを見比べている様子に励まされた。平日の日中に此処にいる人間であること。

職員さんに地下の移動書庫の鍵を開けてもらい、私も資料閲覧。資料を開いて 来てよかったな〜な情報をゲットして、同誌に掲載されている遠い過去のフェミニスト女性たちの主張にも励まされた。棚ぼた。あと、巻頭のグラビア写真が目に入って、やはり私には昭和期の美人やハンサムの基準がとてもしっくり来るなあと思う。刺すような目の印象とキリッと眉毛。黒髪で甘さがなく、切れ味の鋭い又は荒削りな雰囲気の人々の写真。美しい。

用事が済んだらしゃらんな渋谷からは早々に撤退し、吉祥寺で狭い店内に身を入れてベトナム料理を食べる。

最近外食は人とすることが多かったけど、そういえば私は本当にどこにでも一人で入れる人間だったなということを久しぶりに自覚する。私以外全員連れがいるっぽい。こういう時間も大事だし、私のこういうところが好きだ。八角とパクチー。香辛料、愛する。お酒もとても美味しそうだったけど、帰宅後に作業をするのでご飯990円のみで帰路。美味しくて心が満たされて、いいお金の使い方をしたなと思う。

電車内で論文を読み、初心を思い返す。

最寄駅から家までの20分弱徒歩の間にこれを書く。ポストに購入した内容の良い絶版本が届いていた。やや高かったけど相場よりは安くて、なによりこれを手元で参照できる人生が手に入ってひと安心。21時半帰宅。爪が割れて極度に短くなってしまった。友人たちと会い始めるまでには伸びるだろうか。デモに行きたい。もうすぐ都知事選もある。

今日もありがとうと思いながらイヤホンを外す。部屋の中で聞く雨の音が大好き。

 

2024.6.18

雨の日に頭痛がすることはないのに、起きた瞬間頭が痛くてふーん?となる。久しぶりに音楽の無い朝。

びゅんびゅん過ぎ去っていく6月、手遅れにならないうちにと教育実習関連の電話をした。

事前打ち合わせの日程が決まったので、それをもとに7月の他の予定もカレンダーに入れていけるようになった。カレンダーに実習打ち合わせの予定を打ち込んだ指でそのまま、女女アプリ主催イベントの日程を打ち込む。

6月末のカレンダーにずらし(周期的にもだし人と会う前に美容室へ行きたいな)と思って予約ページを開くもそう甘くはなく、人と会う期間スタート後の日程に予約を取る。

飲み会をパスして友人に誘われた読書会の予定を入れる。〈友情〉の現在、友人主催の読書会を終えて別の友人主催の読書会、更に別で座談会?もするかもで、自ら引き起こすのではなく誘われる形で受動的にここまでしゃぶり尽くしているのはおもしろいなと思う。本そのもの以上に、これを起点に色々な人と友情をめぐる事柄について話せるということが良かった。私にとってそんな本になった。

数ヶ月後のカレンダーは白い。全ての未来は不確定で、相変わらず好きなアーティストのliveチケットは取れない。

いつの間にか外が暗くなって、窓から入ってくる雨上がりの風が心地良い。

一日無音で作業していたことに気付いて今月のプレイリストを再生する。「流れ星落ちろ 君の目に落ちろ」という歌詞を耳にするとき、思い浮かぶ存在が複数ある。自分のことや幸せはよく分からないけれど、流れ星/幸せ?(なのかな。でも私的に流れ星は大事な概念の一つではある)であることを自然と願う他者がいることは、幸福なのかもしれないと思う。折坂悠太から私への祈り。私から他の人々への祈り。

5ページに渡って書かれる乳首の描写と向き合いながら改稿箇所を探している自分を俯瞰でまなざすと、なんだか笑えてくる。読んでいても気持ちが悪くならないのが自分の強みだ。

人生:できるところまでアカデミアでがんばりたい(極めて不安定な道)、はやく独立生計を立てて生活の選択肢を広げたい(まだまだ厳しい)、東京で生活をし続けたい/必然的に(それを叶えるための収入は)、地方出身である(都内に身を寄せる家はない)、パートナーシップは自分には難しい(よって保障などの対象からも外れる可能性)

それでもひとりで生きていけるっていう基盤がほしい。私は私という独立した存在のままでも生きていけるのだという確信がほしい。

 

2024.6.19

眠る直前に色々考えながら子守唄のように折坂悠太「星屑」を聴いていて、気づいたら泣いていた。いつか、私の細く頼りない腕でも弱った他者/自分を抱きとめられるだろうか、みたいなことや、未来のことなどを思った記憶。私の肉体が透明になれば、舐めた態度を取られることも、社会的に支配欲を向けられることも、遠慮されることによって逆に不均衡に近付いてしまうことも、様々な角度からの諸々も、なくなるだろうか。こんなに感傷的になるのは珍しかった。(追記:このあたりをいつかzineで出したい。)

折坂悠太 - 星屑 (Official Music Video) - YouTube

2時就寝で目覚めたら5時前。さすがに二度寝し、早起きじゃなくて寝(られ)てないのかな〜な友人からのdm返信通知音で健康な時間に目覚める。人による朝方の偶然通知音、ちょうどいいアラームにしがち。

カレンダーを見つつ女女イベントに友人を誘う。返信が来て、私がいくならいく!と言ってもらえたのでいえい⭐︎となる。送った後に気づいたけど、出会いの場かそうでないかをあまり意識せずに/その人にパートナーや何らかの特別な人がいるか否かを度外視していわゆる出会いの場に人を誘ってしまいそうなところがあり、あらゆる人に対して気をつけようと思う。自分の価値観と大切な他者の価値観どちらも大切に。

事前打ち合わせで地元に行く日が決まったので、帰国した幼馴染友人と共通の友人にこの日辺り空いてる?の連絡を飛ばす。普段テキストやり取りはせず、皆バラバラの場所にいるが10分くらいで連絡が返ってきて驚く。就活をする幼馴染友人と、社会人になった友人と、私。数年ぶりの再会になる。

7月は晴れ日が増えるかな〜で、友人たちと夜の公園などでの邂逅機会を増やしたい。あと花火!

ぐえ〜となりながら山場作業が一つ終わった。

🎧:‎world is yours - 踊ってばかりの国の曲 - Apple Musicで、部屋着の村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』Tシャツのままキャップを被ってコンビニに行くが、何を見ても食欲が湧かず野菜ジュースとアイスカフェラテを手に帰宅。ポストに「電気の支払い期限ですよ!」の再通知手紙(忘れてたので有難)と都知事選の投票案内が届いていた。

浮遊人生。それでも私を世界につなぎとめてくれる人々との対話を大事にしたい。

たぶん明日と明後日は書かないのでここまでが今週の日記。